2017.03.10

棚田千年の歴史から学ぶ、『上山ツーリズム』が始まります。

キャンプ場コムスジビエツアー観光雲海

2016年現在、上山では約60ヘクタールある農地の17ヘクタールが再生され、約4分の1の棚田が息を吹き返しました。
こうして、荒れ地が年を追うごとに蘇り、新たにやって来た人たちが新たな暮らしをつくり始めています。
そこに棚田千年の知恵と技術を携えた地元のお年寄りたちが加わり、たくさんの友人たちが四季折々訪れ、日本最大級の棚田の歴史が未来に向かって動き始めています。

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であれば、そのような”未来の田舎”、上山のようすを一般の観光客に向けてツアーとして開放してはどうか?
千枚田の景観はもちろん、棚田での農業体験や、食材としての野草やジビエ、晴天率の高い岡山県ならではの星空キャンプ、あるいは超小型電気自動車の体験試乗、などなど。
棚田千年の歴史を通じて培われてきた、“自然に寄り添う暮らし”を学ぶ観光です。
そんな『上山ツーリズム』が、いよいよこの4月から始まります。
現在予定されているツアーの内容は、以下の通りです。

棚田で稲作体験。

急峻な地形に作られ、斜面に沿うように複雑な弧を描く棚田。それだけに機械化が難しく、今でも多くの仕事は人の手に頼らざるを得ません。しかしこれは、昔ながらの米作りを学ぶチャンスでもあります。

『英田上山棚田団』による田植え、稲刈りなどのイベント・定例活動は、県外からの参加者、支援してくださる企業からの参加もあり、毎年大盛況。毎年、上山へ訪れてくださる方の人数は増えてきています。

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『英田上山棚田団』による田植え、稲刈りなどのイベント・定例活動は、県外からの参加者、支援してくださる企業からの参加もあり、毎年大盛況。毎年、上山へ訪れてくださる方の人数は増えてきています。

春には田起こし、畦塗り、水路掃除など、田植えの準備。そしていよいよ棚田に水が張られ、田植えが始まります。
田植えの後も、畦の草刈り、田んぼの草取り、稲を狙いに来る獣たちへの対策、などなど、絶え間なく、稲の世話が続きます。

そして秋。上山では、収穫したお米は機械ではなく、ハゼ干しという、昔ながらの天日干しで乾燥されます。だからこそ風味豊かなお米ができあがる。収穫を終え、ハゼ干しされた稲穂が棚田に並ぶようすは、地元の人でも歓声をあげるほどに壮観です。

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この半年を通じて、どのシーンを体験するのか? 原則として月に一度のツアーが開催されるので、参加される方はご自由に選んでいただくことができます。『上山集楽』のメンバーによるご案内はもちろん、ときには棚田での体験が豊かな地元のお年寄りが加わって、賑やかに指導してくれることもありそうです。また、毎月第二土曜日に行われている『英田上山棚田団』の定例活動で体験することも可能です。

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開催は月に一回。参加費用は3000円~。日帰りや宿泊によって変わります。毎回イベントで内容確認してください。泊まりを希望される方は事前にお問い合わせください。

山野草について学び、食す、摘み草ツアー。

昨年の夏にテストツアーを実施したところ、東京や大阪からも参加された方もいたという、上山名物となりそうなプログラムです。今年の春より、月に1回のペースで開催される予定。

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普段は雑草として見落とされがちな山野草ではあるけれど、実は食用になるものが多く、いずれもビタミンやミネラル分が豊富。中には薬草として、古くから親しまれてきた草花もあります。
山野草というと、苦そうなイメージがあるかもしれません。しかし、甘いものや酸味のあるもの、などなど、一つひとつの草花が持つ味わいに驚くはず。

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講師は、このウェブサイトでおなじみの松原徹郎が担当。山野草の研究家でもあり、上山で取れる薬草の販売も手がけています。

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ランチはもちろん、上山で取れた棚田米や野草、ジビエが並びます。

コムスに乗って、千枚田の風景の中を移動しながらの散策。山野草について解説を聞き、採集するツアー。さらには薬草料理体験や、アロマウォーター作りなど、
様々なオプションが用意されています。

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ツアーは月に一回を予定。メニューは薬草のスライド講義(おひとり2000円)、散策と薬草の解説、採集(おひとり2000円〜3000円)、を基本としており、さらに薬草料理体験(おひとり3000円〜4000円)、アロマウォーター作り(おひとり1000円〜2000円)などのオプションも用意されています。催行時期、最小催行人数などは当ウェブサイトによって告知します。また、時期によっては料金が変わりますので、事前にお問い合わせください。

晴れの国の夜は漆黒の闇、だから星空キャンプ。

上山地区の最高峰は標高519mの妙見山。その頂上から散歩コースを少し下りたところに、この春、『大芦高原キャンプ場』がリニューアルオープンします。
テントサイトは87基、オートキャンプサイトは43基、AV電源の引かれたサイトもあり、炊事棟は3棟。標高500mの高原にあるので夏も涼しく、アウトドア初心者でも安心な設備が整ったキャンプ場です。

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フラットなサイトのほかにも、ハンモックを張りたくなるような木々に囲まれたサイトもあります。

フラットなサイトのほかにも、ハンモックを張りたくなるような木々に囲まれたサイトもあります。炊事棟は余裕の広さ。

炊事棟は余裕の広さ。

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上山のキャンプでは、天体望遠鏡が活躍するはず。天気の悪い日もがっかりせずに、クルマで5分ほどの距離にある『大芦高原温泉 雲海』で、キャンプの疲れを癒やしてください。

ここを訪れる人が最初に驚くことは、深い山と自然、日が落ちると共にやって来る漆黒の闇。そして空を見上げれば、圧倒されるほどの星空。
晴れの国、岡山県の上山は晴天率が高く、天体写真や天体観測に適した地域でもあるのです。

上山で取れる野草のサラダはいかがでしょうか? 写真は左から右回りに、タンポポ、アザミ、スイバ、しいたけ、セリ、ヤブニンジン。

上山で取れる野草のサラダはいかがでしょうか? 写真は左から右回りに、タンポポ、アザミ、スイバ、しいたけ、セリ、ヤブニンジン。

鹿肉のソーセージを焼きながら、日が暮れるのを待つ。

鹿肉のソーセージを焼きながら、日が暮れるのを待つ。

でもやはり、上山ジビエの王道は、鹿肉のローストではないでしょうか? この春より、キャンプ場ご利用の方に提供される予定(要予約)。

でもやはり、上山ジビエの王道は、鹿肉のローストではないでしょうか? この春より、キャンプ場ご利用の方に提供される予定(要予約)。

いつものキャンプ料理に加え、ジビエ料理に挑戦できることも上山ならでは。
地元で捕れる鹿の肉には臭みが無く、塩で焼くだけで充分に美味しくいただけます。ぜひ、地元産の野草と組み合わせ、山の恵みを堪能しながら満天の星を見上げてください。

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“未来の田舎”の扉を開く、『コムス』のレンタル開始。

上山に来るとたびたび見かけるあのクルマ。超小型電気自動車『コムス』が、いよいよレンタル開始です。

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このかわいいクルマは、ある大きな使命とともに上山にやって来ました。
それは、交通の不便な中山間地域での新たな移動手段になること。特に高齢化の進む地域で、お年寄りの足になること。そのための研究が、ここ上山では行われています。

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超小型EV『コムス』。気温が20℃の場合、家庭用電源から6時間でフル充電完了。フル充電からの走行距離は50kmほど。坂道発進角度は19%勾配。

何より、電気自動車ならではの夢がいろいろ。
自動運転が可能になれば、お年寄りも一人で買い物に行ける。小さな集落だから、全戸で電気を自給できるかもしれない。林業でも使えるように、オフロード仕様は作れないか、などなど。そんな会話が、のどかな風景の中で繰り返されているのです。

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現在、上山の千枚田の撮影スポットや、上山を少し離れた旧英田町の観光コースも検討中。

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アップダウンの多い上山では「下りに入ったら早めの減速」が安全運転のポイント。

春から秋にかけてのシーズン。幌を全開にして走る心地よさは、きっとやみつきになるはず。自転車にも、乗用車にもない”第三の乗り心地”を体験しながら、上山の千枚田を周遊してください。そして、上山では地元の方や通行人にすれ違ったら、挨拶を忘れないことがルール。言葉を交わすうちに、棚田の集落の昔話が聞けるかもしれません。

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料金は500円。以降、30分毎に500円が加算されます。美作市民の方に限り、30分のみ300円コースをご用意しております。なお、時間は説明時間込み。上山周辺でコムスで走り回って楽しめる時間はだいたい2時間ほどで、バッテリーがほぼなくなりますのでご注意を。

ジビエをいただく

耕作放棄された棚田の跡は笹や竹の藪となり、もともとは深い山に住んでいた動物たちの隠れ家になります。すると、せっかく再生された棚田にも彼らは現れ、時間をかけて育てた農作物を、一夜にして台無しにしてしまうことが少なくありません。
こうした農林水産被害金額は、岡山県全体で年間に約4億円。それが農業者の生産意欲を減退させ、耕作放棄地を生む、という悪循環のもとになっています。
上山でも耕作放棄地の再生により、獣たちの住み処と耕作地を遠ざけ、防護柵を張る、などの対策をしていますが、とても追いつきません。

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いったん耕作放棄されると、動物たちの隠れ家が農地に迫り被害をもたらします。一見のどかに見える棚田の風景ですが、その周りは電柵で囲まれ、水際でなんとか被害を食い止めることが精一杯の状況。

そこで捕獲して、動物たちの命を余すことなくいただきます。シカ、イノシシなどの肉はジビエ料理として、皮は皮革製品として、専門の業者を通じて販売されています。

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上山ジビエの定番と言えば鹿肉のロースト。

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脂肪分の少ない鹿肉は、フライにしてもヘルシー。

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せっかくいただいた命。皮も皮革製品として加工されます。

この1月、東京で開催された皮革製品づくりのワークショップにも、体験希望者が絶えないほど好評でした。

今では都市部でも珍しくなくなったジビエ料理ですが、すでにテストツアー参加者へ提供され、大好評をいただきました。また、『大芦高原キャンプ場』での予約販売も行われる予定。
さらに、東京でも開催されて好評だった、革製品作りのワークショップも、随時開催する予定です。

以上、上山ツーリズムのご案内でした。
上記ツアーの詳細は、下記までお問い合わせください。

『上山集楽』お問い合わせフォーム。https://ueyama-shuraku.jp/contact/
メール info@ueyama-shuraku.jp
電話 080-2929-8285 (9:00~17:00)

それでは上山でお目にかかれる日を楽しみにしています。

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